英語の分詞の文法とは？｜意味や用法を４つの例文でわかりやすく説明

英語の分詞の文法とは？

分詞には、現在分詞と過去分詞の２つがあります。

現在分詞は動詞の原形に「ing」をつけ、過去分詞は動詞の原形に「ed」をつけます。

分詞	動詞の原形	分詞への変化
現在分詞	live open	living opening
過去分詞	live open	lived opened

分詞には、動詞的用法、形容詞的用法、補語としての用法があります。

用法	分詞	形	例文
動詞的用法	現在分詞	進行形	I am studying.（私は勉強をしています。）
–	過去分詞	受動態	This dish was made by my mother.（この料理は母によって作られました。）
–	–	完了形	She has returned.（彼女は帰ってしまった。）
形容詞的用法	現在分詞	名詞を前から修飾	Look at that flying bird.（あの飛んでいる鳥を見てください。）
–	–	名詞を後ろから修飾	The girl playing in the park is my sister.（公園で遊んでいる女の子は私の妹です。）
–	過去分詞	名詞を前から修飾	Please show me the broken clock.（壊れた時計を見せてください。）
–	–	名詞を後ろから修飾	English is a language spoken around the world.（英語は世界各国で話されている言語です。）
補語としての用法	現在分詞	主格補語	She kept talking.（彼女は話し続けていた。）
–	–	目的挌補語	I saw him running.（私は彼が走っているのを見た。）
–	過去分詞	主格補語	She seems disappointed.（彼女はがっかりしているようだ。）
–	–	目的挌補語	I kept the book closed.（私は本を閉じたままにした。）

動詞的用法については下記を参照してください。

分詞の形容詞的用法

分詞には、名詞を修飾する形容詞的用法があります。

分詞に修飾語句や目的語が付かない場合、名詞の前に分詞を置きます。

分詞に修飾語句や目的語が付く、名詞の後に分詞を置きます。

現在分詞

名詞を前から修飾

名詞の前に現在分詞を置き、後ろの名詞を修飾します。

A barking dog is approaching us.（吠えている犬がこちらに近づいてきました。）

That walking man is my teacher.（あの歩いている男性は、私の先生です。）

Do you know that laughing girl?（あの笑っている女の子を知っていますか？）

Look at that sleeping cat.（あの眠っている猫を見てください。）

名詞を後ろから修飾

名詞の後ろに現在分詞を置き、前の名詞を修飾します。

The boy running in the park is my younger brother.（公園を走っている男の子は私の弟です。）

The girl talking to the teacher is my sister.（先生と話している女の子は、私の妹です。）

Do you know that man standing in front of the school?（学校の前に立っているあの男性を知っていますか？）

Look at the fish swimming in the pond.（池の中で泳いでいる魚を見てください。）

過去分詞

名詞を前から修飾

名詞の前に過去分詞を置き、後ろの名詞を修飾します。

There is a broken watch on the desk.（机の上に壊れた腕時計があります。）

There is a beautifully polished mirror.（綺麗に磨かれた鏡があります。）

Would you please wipe the spilled milk?（こぼれたミルクを拭いていただけますか？）

Look at the fallen leaves in the park.（公園の落ち葉を見てください。）

名詞を後ろから修飾

名詞の後ろに過去分詞を置き、前の名詞を修飾します。

This is a bag made in France.（これはフランスで作られたカバンです。）

This is a picture drawn by my art teacher.（これは私の美術の先生によって描かれた絵です。）

This is a novel written by a famous writer.（これは、有名な作家によって書かれた小説です。）

Look at this letter written in English.（この英語で書かれた手紙を見てください。）

分詞の補語としての用法

分詞は、主格補語や目的挌補語として用いることができます。

主格補語

主格補語とは、第2文型である主語＋動詞＋補語（S+V+C)の補語（C）の事です。

第2文型なので、S＝Cとなります。

目的挌補語

目的挌補語とは、第5文型である主語＋動詞＋目的語＋補語（S+V+O+C)の補語（C）の事です。

第5文型なので、O＝Cとなります。

現在分詞

主格補語

I kept walking.（私は歩き続けていた。）

「S（私）＝C（歩き続けている状態）」を表します。

He lay thinking.（彼は考えながら横たわっていた。）

「S（彼）＝C（考えている状態）」を表します。

She came reading a book.（彼女は本を読みながら来た。）

「S（彼女）＝C（読んでいる状態）」を表します。

The wind keeps blowing.（風は吹き続けたままだ。）

「S（風）＝C（吹いている状態）」を表します。

目的挌補語

I saw my mother cooking.（私は料理を作っている母を見た。）

「O（母）＝C（料理を作っている状態）」を表します。

I noticed them running over here.（私は彼らがこちらに走ってくるのに気付いた。）

「O（彼ら）＝C（走っている状態）」を表します。

She kept him waiting for an hour.（彼女は彼を1時間も待たせていた。）

「O（彼）＝C（待っている状態）」を表します。

I felt the wind blowing strongly.（私は風が強く吹いているのを感じた。）

「O（風）＝C（吹いている状態）」を表します。

過去分詞

主格補語

She looks surprised.（彼女は驚いているように見える。）

「S（彼女）＝C（驚いている状態）」を表します。

He seems depressed.（彼は落ち込んでいるようだ。）

「S（彼）＝C（落ち込んでいる状態）」を表します。

The building remained broken.（その建物は壊れたままだった。）

「S（建物）＝C（壊れた状態）」を表します。

He stood surrounded by his friends.（彼は友達に囲まれて立っていた。）

「S（彼）＝C（囲まれた状態）」を表します。

目的挌補語

I had my watch repaired.（私は時計を修理させた。）

「O（時計）＝C（修理された状態）」を表します。

I kept the door closed.（私はドアを閉めた状態にさせた。）

「O（ドア）＝C（閉めた状態）」を表します。

He left the desk broken.（彼はその机を壊れたままにした。）

「O（机）＝C（壊れた状態）」を表します。

I made him understand that.（私は彼にそのことを理解させた。）

「O（彼）＝C（理解した状態）」を表します。

英語の分詞の文法とは？｜まとめ